車は同じメーカーでも実は『資本が違うディーラー』というのがいくつも混在します。
一つの県の中でもそうですし、地域によっては同じメーカーだけど経営の違うカーディーラーが道路を挟んで向き合っている場所もあるほど。
当然同じメーカーの看板を両者とも掲げているのでお客さんからすれば同じお店にしか見えませんね。
こうなるとお店としては『なんとかライバル店と差別化をして自分たちのところで買ってもらいたい』と思うのは当然のことですね。
でも扱っている物は全く同じなので差別化と言っても簡単にできません。
そこで生まれる差別化が『値引き』となるのです。
これをディーラー業界用語でいうところの競合と呼びます。
つまり同じメーカーでも経営の違うお店であれば価格を比べて値引きが見込めるのです。
でもここで一つ疑問。
同じ経営の別店舗同士では競合はできないのか?
査定額、鵜呑みにしていない?
商談時にディーラーで車を査定してもらった時、例えばあなたの車が『80万円』と言われてもその車の買取相場を知らなければ高いのか安いのかわからないですよね。
残念ですがこの業界、80万円と言われた車が他のお店では100万円で下取りなんてことも普通にあります。これでは20万円損したことになりますから事前に自分の愛車の買取相場額を把握しておくことは非常に重要。
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同じ資本ディーラー内での掛け持ち商談はご法度
これはディーラーの経営サイドから見て考えるとわかりますが、利益の削減を進んでやっていることになりますね。
個々の営業マン達は自分の成績になれば系列店舗同士で競合してでも自分が売りたいでしょうが、会社からすれば何の意味もないどころか自ら自分の首を絞めてるようなもんです。
自分の会社内で値段を競合して下げていくなんて馬鹿馬鹿しいにもほどがありますよね。(メーカーから見ればディーラー間の競合も同じことなんだけど)
なので暗黙の了解で同じ経営のディーラーでは店舗間では競合できないようになっています。
でも見積書を見せなければ系列だってバレないんじゃないの?
ディーラーは見積もりを作る前にあなたの名前、住所、電話番号を必ず聞いてきます。
それを商談専用の端末に登録して商談を進めるので競合してるお客は社内ネットワークですぐにバレます。
ちなみに名前・住所を教えてくれないお客には営業マンは絶対値引きなんて出しません。
私も営業マン時代にお客さんで、グループ店舗内の見積書を持って来店されたことが何度かありましたが、これはディーラーよりもお客さんが正直かわいそうです。
だってお客さんが一生懸命足で回って今までかけた時間と労力が完全に水の泡になりますからね。
とっても無駄な時間と恥ずかしい思いをすることになるので同経営ディーラー間競合はやめましょう。
あと、名前や住所を偽って車を買う事はナンバー登録時に印鑑証明が必要ですからまず無理なので諦めましょう。
同経営と知らないうちに競合している場合もありますので各ディーラー(メーカーではない)のホームページ等でよく調べておきましょう。
私自身も過去に、知人の紹介ということで商談に行ったお客さんが同じ会社の他店舗の先輩スタッフのお客さんだったということで話が流れたことがあります。
経営の違うディーラーの見極め方とは
簡単な見極め方としてはそのディーラーのホームページを見れば分かります。
車はメーカーのホームページとは別にディーラーのホームページがありますからそのホームページに店舗案内などがあり、資本が同じか分かりづらい場合はその店舗案内の中になければ違う店舗になります。
でもディーラーは他経営ディーラー同士なら赤字覚悟で値引きをする。なぜ?
カーディーラー業界は値引きがある為、実は新車販売の利益なんて雀の涙みたいなもの。
時には売って赤字になる場合もありますからね。
赤字ですよ?売ったら損するんですよ?
ではなぜ売って損するのに赤字になっても売るのか。
長い目で見たら実は赤字ではない
ディーラーは新車販売のほかに中古車販売、中古車買取、自動車の点検・車検・修理、自動車保険販売、携帯電話販売、クレジットカードからJAFなど多岐にわたった商品を幅広く取り扱っています。
しかしこれらの商品は顧客との親密なお付き合いがあってこそ売れる物。
その辺を歩いている人に『車検やりませんかー、自動車保険は入りませんかー』っていうのはかなり無謀な挑戦ですよね。
裏を返せば顧客が多いディーラーほどこれらの商品の販売は強くなります。
新車販売はあくまでこれらの商品を売る為に顧客となってもらうキッカケにすぎないのです。
ディーラーは新規顧客を増やす為、新車販売は利益が出なくても売りたいので値引きがあるのです。
まとめ
車は売って終わりではない商品なので、悪く言うと一度売ってしまえばいやでもしばらくは付き合えるのです。(点検や車検の誘致等)
顧客になってもらえると営業はそれだけアタックできるチャンスがある。
『新車値引き』はあくまでその顧客になってもらう為のツールに過ぎません。
営業マン達は赤字だろうが値引きしまくろうが自分の懐が痛むわけではないので『売ること』しか考えていません。
だからと言って同経営グループ内で競合してお客を取り込んでも母体数は増えません。
あくまで外部との戦いに勝って顧客母体を増やして行くことが仕事なのです。
だから同経営内では競合値引きなんてしませんが、そこに他経営ディーラーが絡んでくれば話は別ということ。
経営が違うとかはわかりづらいのでとにかくそのディーラーのホームページを見ることが一番です。
無駄な時間と労力を使わないためにも事前にしっかり調べていきましょう。