ダイハツはこれまでにミライースによって、「第3のエコカー」という新ジャンルを確立してきました。
「第3のエコカー」とはガソリンエンジンか、もしくはディーゼルエンジンが搭載されたハイブリッド車並の低燃費性能を持つ軽自動車や小型車のことをいいます。
6年ぶりにフルモデルチェンジしたミライースは低燃費と低価格という魅力に磨きをかけ、最新安全装備を初採用して安全性能も向上しています。
数値ではなく実用性に磨きをかけた新型ミライース
新型ミライースでまず目をひくのがそのスタイリングです。フロントマスクは細かな平面がいくつも重なり、エアロダイナミクスを追求したことが想像できます。リアも無駄のないシンプルなデザインです。
新型ミライースはカタログ燃費性能としては、大幅な向上は見られません。その代わりに実燃費が向上しています。2016年に大きな話題となった燃費不正問題の影響で、JC08モード燃費におけるカタログ燃費から方針を転換したとされています。これは、軽自動車における低燃費競争が限界を迎えているともいえます。
また、新型ミライースは新プラットフォーム「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」が採用されると思われていましたが今回は採用はされませんでした。ただし「DNGA」は現在開発中のため、技術の一部を先行採用しています。
全グレードに先進安全装備を設定
最大の注目はダイハツ最新の先進安全装備である「スマートアシストIII」が設定されたことでしょう。「スマートアシストIII」は初期段階としてフロントガラス上部のステレオカメラが歩行者や車両の接近を検知するとブザーとメーター内の表示で警告します。次の段階では、ドライバーにブレーキを促すために弱いブレーキを作動させ、ドライバーがブレーキをかけると制動力を高めるべくアシストします。最終的にはシステムが自動的に最大のブレーキを作動させます。さらに車両だけでなく歩行者も検知可能で、ライバル車に対する明確な差別化が実現しています。このほかにも60km/h以上で走行中に車線を逸脱しそうになると警告を発したり、駐車場でのブレーキペダルとアクセルペダルを踏み間違えに対し急発進を抑制してくれる機能も前進と後退双方に装備されています。他にも、先行車が発進するとブザー音とメーター内表示で知らせてくれたり、四隅のコーナーセンサーも搭載し、ハイビームで走行の際は先行車や対向車を検知すると自動的にロービームに切り替えるオートハイビーム機能も搭載されています。
このように、先進安全装備は上位グレードの専用装備である場合が多いですが、新型ミライースには走行距離の多いビジネス用途も含め、全てのグレードで選べる商品構成となっています。
価格はエントリーモデル「B」で84.2万円、最上位グレード「G SAⅢ」で133.9万円となっています。
気になる値引きと商談の攻め方は?
まず車業界は『軽自動車』という時点で自動的に値引きはかなり少なくなる。
ましてやエントリーモデルは80万円台なので値引きはほぼないに等しいだろう。
ここでは値引きよりもメンテナンスパックなどをサービスしてもらう方向へもっていくのが無難だろう。
ただ値引きをしてと言ってもかなり厳しいはず。
ただし競合のアルトとぶつけていくのは有効。
だがそれはエントリーモデル以外の話。
金額が下がれば下がるほど値引きはないということが業界の常識。
オプションなどのサービスを狙おう。