車は一度買ったら何年も乗るからこそ、買ってから『やっぱこれじゃなかった』なんてならないようにしっかりと選んでおきたいものですね。
『この車がずっと欲しかった!!』みたいに一つの車に熱い情熱がある方はこの記事を読む必要はなさそうですが、『車を初めて買うけどどんな車がいいかわからない』なんて悩んでいる人は読んでおいて損はないと思います。
では車選びに失敗しないためにおさえておきたい3つのポイントとは?
目次
①欲しい車とライフスタイルが意外とズレている!?
車は一口に言っても様々な要素を持っています。
ドライブを楽しむ趣味としての車もあれば、日常の移動手段として、仕事で使ったりと使い道にあった車を選ばないと後悔します。
そして私がカーディーラー時代に感じたのは乗っている車とライフスタイルがズレていて買い換えたいという要望が多いこと。
私がカーディーラー営業時代に見てきた経験をもとにライフスタイル別に事例をご紹介します。
小さい子供がいるなら絶対スライドドア!
悪い事は言いません。
小さい子供がいるなら絶対にスライドドアを選んでください。
小さい子供がいる方にはスライドドアの車が非常に相性がいいのです。
スライドドアは狭い駐車場でもスペースを取ることなく大開口が得られる上に、子供が勝手にドアを開けても隣の車にドアをぶつける心配がないなど、もはや小さい子供=スライドドアという図式があるといっても過言ではありません。
実際に『子供が勝手にドアを開けるが隣の車にぶつけないか心配でスライドドアの車が欲しい』というお客さんはかなりいました。
そしてスライドドアのミニバンは小さい子供がいる前提で作っているので小さい子供に嬉しい装備がたくさんあります。
床も低く作ってあるので子供だけで乗り降りもしやすいですし子供の高さに合わせたところにグリップがあったりとまさに子供目線で作っている車なのです。
これに後席モニターをつければもう無敵です。
スライドドアのミニバンを買った小さい子供がいるファミリーの満足度は非常に高いです。
実用性を考えればスライドドアミニバン一択です。
ちなみに以前私が営業だった時に小さい子供がいるけどスポーツカーを買ったお客さんがいましたが、その方はそのスポーツカーに対して熱い情熱を持っていたので2ドアの狭い後席にチャイルドシートをつけて頑張っていました。
相当な情熱がない限り大変ですのでやめましょう。
老後二人になったらみんなコンパクトカーを買うワケ
『子供も独立して夫婦二人しかいないので大きい車はいらない』『運転に自信がなくなってきた』
こんな感じの理由でコンパクトカーに乗り換える方は非常に多いです。
当然ですが小さい車の方が運転はしやすいですから。
そして皆さんコンパクトカーに変えると圧倒的に『運転しやすくなった』と喜ばれます。
点検などの維持費が安いのも嬉しいですね。
最近のコンパクトカーは自動ブレーキなどの安全装備も充実しているのでこちらも忘れずに。
通勤だけなら燃費最優先!でもハイブリッドはダメ?
新社会人となって通勤だけで使う場合などは燃費優先が一番ですね。
軽自動車もいいですし、とにかくランニングコストが低いものが良いでしょう。
しかし、通勤というのは意外と距離は伸びなかったりします。
あまり距離を走らないのであればハイブリッドカーはお勧めできません。
ハイブリッドカーは当然ガソリン車より燃費は良いですがそのぶん初期投資に車両価格がガソリン車よりも高いことを忘れてはいけません。
同じ条件の車なら確実にハイブリッドカーの方が価格は高いですから。
それでもめちゃくちゃ距離を走る方はハイブリッドカーの方がお得です。
1年で2万キロ以上走るならハイブリッドカーでも良いかもしれません。
②下取り価格が残る車かどうか。
車は『資産』です。
どうせ買うなら少しでも資産価値が高いものを買った方が、次の車を買うときの足しになるので結果的な値引きみたいなものです。
車には、下取り額が残る車と残らない車があります。
簡単に見分けるには中古車市場でも人気があるかどうか。
中古車市場で人気の車は買い取り価格も高い傾向にあります。
まずミニバンは全体的に中古車市場での人気が非常に高いので値段が残りやすいと言えるでしょう。
また、最近では軽自動車も高級な軽自動車は値段が残りやすいです。
そして一番価格が下がらないのがランドクルーザーなどの海外でも販売できるSUVです。
逆にスポーツカーなどは趣味嗜好が高いので車種によっては購入時より価格が高くなるなどの株的な要素もありますが、値段がつかないなんてこともあるくらい博打でもあります。
あとは奇抜な色などは少し査定が下がる傾向にあり、逆に白やシルバー、黒などは評価される傾向にあります。
何車種かで迷っている場合には中古車情報誌などを見て中古車市場人気を調べてみても良いかもしれません。
③過剰なローンを組みすぎていないか。
車はローンを組んで買うことが多いですね。
最近では残価設定型プランなどもあって非常に買いやすくなってきました。
しかし車は購入時にローンで計算すると月々の金額でしか見えてこなくなり、非常に視野が狭くなります。
あくまで全体の金額を支払うことが大前提なのです。
しかもローンは組めば組むほど金利がたくさんかかるので結果的に損をします。
営業はローンは組んでくれればくれるほど信販会社からのキャッシュバックや自分の成績になるので大きな金額でローンを組んでくれることを大歓迎としています。
ローンって、5年とか7年とか組んじゃうと結構ジワジワくるものがあります。
3年くらいで無理なく返せるローンプランが金利も少なくて一番オススメですね。
実際にローンが払えなくて車を売るなんてことは日常茶飯事です。
そんなにローンもまだ払っていないのに車を売っても当然チャラにはなりませんし、むしろマイナスです。
そりゃ金を借りて車を買って売って利益が出たらみんなそれで商売しますよね。
欲しい車が手に入る素晴らしい仕組みですが、結局は借金です。
なるべく身の丈にあった車を買った方が、次の車を買うための貯金もできるのです。
まとめ
車選びで悩んでいるあなた。
まずはこの3つを再確認してみましょう。
ディーラー営業に相談するのも良いですが、彼らは『親身になって考える』というフリをしますが実は『考える時間を与えない』のが仕事です。
考える時間を与えない方が車は成約率が高いのです。
悩めば悩むほど買えなくなるから。
車選びで頼れるのは自分の調べる能力だけですからたくさん調べて後悔のない車を購入しましょう!