新車を買うと納車まで待ち遠しくなりますよね。
しかし新車は工場から車が来てそのままお客さんに出しているわけではありません。
ほとんどのディーラーはモータープールと言って、メーカーから来た車をまず一箇所に集めてそこでディーラーオプション装着や納車前点検などあらかた済ませて、それから各店舗に配送します。
しかしそこからまた店舗内でまだまだやることがあります。
と言ってもほとんど営業でできることですが。
この『納車準備』という仕事はわりかし大変で時間がかかるにもかかわらず、上司からするとあまり仕事として認めてもらえません。
日中にこの納車準備をやると『車売れー!』って言われるので日中にやる時間があってもなぜか夜な夜な20時くらいから始めます。
今回はこのディーラーでやっている『納車準備』とは一体何をやっているのか。
ディーラーごとに違いはありますが、私がやってきた納車準備をご紹介します。
ディーラーに査定額ごまかされていない?
商談時にディーラーで車を査定してもらった時、例えばあなたの車が『80万円』と言われてもその車の買取相場を知らなければ高いのか安いのかわからないですよね。
残念ですがこの業界、80万円と言われた車が他のお店では100万円で下取りなんてことも普通にあります。これでは20万円損したことになりますから事前に自分の愛車の買取相場額を把握しておくことは非常に重要。
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意外と大変?『納車準備』とは。
フロアマットを敷く
『え、大したことないー!』と思った方。
いや、確かにコンパクトカーなら運転席助手席と後部座席の3枚引けば終わりなんで簡単ですよ。
しかしこれが3列目まであるシートアレンジ豊富なミニバンではどうでしょう。
まずシートレールがある車のフロアマットは超面倒です。
場合によっては少しレールを外したり、マットを食い込ませたりしなければいけません。
これがかなーり重労働。
慣れたらそれなりに早くできますがそれでも結構かかります。
ホイールキャップを付ける
アルミホイールであれば真ん中にオーナメントをぱちっとはめ込んで終わりですが、スチールホイールはホイール全体を覆うホイールキャップです。
たまに道端にプラスチックっぽいお皿みたいなホイールみたいなの落ちているのを見かけませんか?
あれがホイールキャップです。
これが意外と取り付けるのに勇気と慣れが必要です。
まずホイールにあてがったら『割れちゃうんじゃないかこれ』くらいの力で叩きます。
そして一カ所ハマったらあとはそこから残りをばちばちぶっ叩いていくのです。
ビビると綺麗にはまりません。
これは大体新車時点で装着すると簡単に取れるものではないですが、ホイールを外す作業が生じたときには必ずホイールキャップを外さなければいけません。
大体このときに幾つか固定しているツメが折れたりします。
それを再装着して走ることにより、走行中に外れてしまうのです。
だからタイヤ交換後や点検後に外れるということはよくあります。
ホイールキャップはもはや消耗品くらいに考えたほうがいいでしょう。
ガソリンを入れに行く
新車はほとんどガソリンが入っていません。
なので営業が入れに行くのですが、満タンにするわけではありません。
大体コンパクトカーは5リッター、大きい車で7リッターとかそんくらいでしょう。
要はガソリンメーターの点滅が消えるくらいまで入れるということです。
しかし営業からすれば満タンも5リッターも同じで行く手間は変わりません。
洗車をする
これが一番大変。
いや、ほとんどのディーラーは洗車機があるかもしれませんが僕のいたところはありませんでした。
なのでどんなに大きな車でも一人で手洗いです。
ルーフは脚立に登ってふきあげます。
やーこれが大変大変。
売れている時は夜な夜な2台も3台も連続してやるので帰りの時間は日付が変わることも。
シルバーや白などは特に気にしないでもいいですが、黒系の車はめっちゃ気を使います。
ふきあげを綺麗にやらないと水跡が残ったり、線傷がついたりしますからね。
ちなみに洗車の拭きあげクロスはアイオン(AION) 拭き取りクロスが絶対にオススメ。
これはほとんどのディーラーで使われているし、車業界関係者はほとんどこれを使っているんじゃないでしょうか。
少し他のクロスより値は張りますが、最強の吸水力で拭き跡を残しません。
水を吸わないクロスは洗車時間が倍かかりますからね。
このクロスを使うと拭きあげ時間がかなり短縮されるので洗車に超オススメですよ。
まとめ
お店によってはメカニックがやったり、アルバイトがやったりしたりしてるのかもしれませんが、私がいたところは基本売った営業でした。
まあ納車の日のお客さんは幸せそうなのでそれを見ると疲れも吹っ飛びますけどね。
なので納車の日はカッコつけずに素直に喜びましょう。
その方が営業の苦労も報われるってもんですよ!