『営業』と聞くと、あなたはどんなイメージを持ちますか?
『おしゃべりで人当たりがいい』みたいな感じが世間一般的な営業なイメージではないでしょうか。
カーディーラー営業も同じく『営業』ですね。
では売れっ子営業マンというのは人当たりがめちゃくちゃ良くてめちゃくちゃおしゃべりなら売れっ子になれるのでしょうか。
答えは圧倒的『NO』です。
というかおしゃべりで人当たりがいい人は多分売れっ子営業マンには少ないです。
私がカーディーラー営業時代に見てきた売れっ子営業マンはこんな人たちでした。
僕が見てきた売れっ子営業マン達
パターン1:教祖的営業マン
これはもうタイトル通りなんですけど、まるで催眠術をかけているのかと思うほどに教祖的な営業マンっているんですよ。
営業という職業に催眠術なんて持ち込むとかなり怪しい感じがしますけど本当にいます。
こればっかりは説明がつかないのですが、端的にいうと『オーラ』です。
その営業の方の隣で一緒に商談に参加させてもらったことがあるんですがそりゃあもうすごかったですよ。
商談が始まって30分で教祖と信者みたいな関係を作り上げてしまいます。
しかしこの人がやっていることを一字一句真似すれば教祖になれるかといえばまったくなれません。
この人でなければできない”何か”があるのです。
決してその人がイケメンとかそういうわけでは全くありません。
普通の青年です。
しかし以上なまでに『この人の言ってることは正しい』みたいな錯覚に客は落ちてしまうのです。
パターン2:理詰めの営業マン
これは相手次第では入れ食い状態になれるほどに売り上げるタイプの営業です。
要は『今車を買わない理由』を目の前で決していき、なおかつ買わなければ損するぐらいに思わせてしまう話術の持ち主。
これも隣で商談をしたことがありますがそれこそ僕が今契約してしまおうかと思うくらいに『今買わなければいけない』と思わせてしまうほど追い込みます。
でもこのパターンの営業はもう相手の気持ちが折れていても粘ることもあるのでそこからは非常にめんどくさい存在でしかありません。
ただ、相手の気持ちが折れていても攻め続けられるのは天性の営業向きだと思います。
僕は相手のことを思ってしまってそれ以上無神経には進めませんけどね。
パターン3:使えない営業タイプ
これが一番多いんじゃないでしょうか。
実は社内トップの営業マンは社内では数字もダントツで、社員からは神と崇められていても客からは『は?あいつが売れっ子?』みたいな感じです。
私は以前、社内トップの営業マンのお客さんと接触することがあり、お客さんに『担当の営業は実は車内でトップの営業なんですよ』と伝えたところ『はあ?あいつがトップとかありえねー』と言っていました。
しかもこれ、一度や二度ではありません。
まあ簡単にいうと『売るのがゴール』になっている営業はこのパターンが多いです。
売れたらあとは適当に他のスタッフに任せる、顧客の満足度は二の次って感じが大体売れっ子ですね。
よく『顧客満足度がー』とか言いますけどそんなの気にしてたら売れっ子になんて間違っても慣れません。
お客一人一人が注文書ぐらいに見えないととてもじゃないけど務まらないでしょう。
あいにく私は顧客満足度と自分の評価を気にするタイプだったので客から『使えねー営業マン』と思われることが苦痛でしかないのでとてもこのようにはなれませんでした。
まとめ
売れっ子営業マンは様々なタイプがいますが、世間でいう顧客満足度やお客様第一的なご奉仕的営業マンは決してトップ営業マンではないということです。
もちろんご奉仕的めちゃくちゃいいやつ営業マンはたくさんいます。
しかしこのタイプは残念ながら売れっ子ではありません。
むしろ胃潰瘍とかになっちゃう系だと思います。
あなたの担当営業は仕事ができるやつですか?
できるやつなら売れてないかもしれませんし、使えねーやつなら意外と売れっ子かもしれません。
売れっ子は大体『売ればゴール』なのでそうじゃない営業マンの方がお客としてはいいですよね。