車の査定って実際にやってもらった方ならわかると思うんですけど意外と時間がかかりますね。
僕がやっていた経験上でも最低でも20分はかかります。
では査定士は査定をしている時にどこを見ているのか。
実はこんなところを見ていたんです。
目次
査定士はこんなところを見ていた!
車検証ケースの中の情報をすべて移す
まず車検証、自賠責保険証、リサイクル券等すべての情報をコピーします。
これが意外と時間がかかるんですな。
僕がいたところは手書きで紙に書き写していました。
査定士協会で定める査定の仕方がまあこうなんですが。
ここから年式や車両型式(フレームナンバー)、排気量などがわかります。
このほかに走行距離など、まずは簡単に読み取れる情報だけ書き写してから初めてボディのチェックに入ります。
記録簿を見る
記録簿は直近の法令点検やブレーキパッドの残などがわかります。
その他にもこの車が現在どのような状態なのかもわかるいわば”車のカルテ”です。
ちなみに直近で法令点検をやっているかやっていないかでも評価が変わってきます。
修復・交換歴がないか見る
査定士は査定に入る前に必ず『修復歴はありませんか?』と聞きますが、査定士はどう答えてもあなたの回答に信用していません。
かと言って修復歴は嘘をついていいものではありません。
後で発覚すれば減額するだけですので正直に言いましょう。
しかし修復歴はないと思っていたのにあったなんてことがあります。
理由としては
- 中古車で購入していて前のオーナーが修理していた
- ディーラーで点検と一緒に修理して修理したこと自体を忘れていた
など理由は様々です。
なので査定士はあなたの『修復歴はありません』を鵜呑みにはできないのです。
修復歴はどこでバレる?
ドア周り・ボンネット回りの”フチ”
ドア周りやボンネット周りのフチをまず見ます。
ここがまず純正の状態では綺麗ですが、修復すると波を打ったりしてあまり綺麗じゃないor綺麗過ぎるのどちらかで違和感が残ります。
ドアやボンネットを止めている”ボルト”
次にドアやボンネットを止めているボルトを見ます。
このボルトは純正では同色塗装を施していますが、交換することにより、ボルトの塗装が剥がれてわかるようになっています。
ボディの微妙な”色の違い”
全体的な歪みや塗り替えている部分があるとボディの色が微妙に違ったりします。
なので修理業者によってはドア一枚塗り替えるのにぼかしで近辺のドアも同時に塗ることが多いです。
ボディの傷の深さ
傷には深さがあり、一概に傷が同じ値段ではありません。
と言うより、傷でも査定に響かない傷も存在します。
これは査定する側によってかなり変わってしまう微妙なところです。
よくやるチェック方法としては爪で引っかかる傷・引っかからない傷で区別します。
ひっからないような薄い擦り傷は場合によっては拾いません。
でもこれは査定側によって変わってしまうので、消せる傷はコンパウンドやワックスなどで消しておきましょう。
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灯火類、スイッチ類の動作チェック
意外と多いのが電動ミラーが壊れていて動かない、やスモールライトが切れている、ナビがディスクを読み込まないなどです。
この辺は実際に動かしてみないとわからない項目ですので、これらの動作をやるだけでも結構な時間がかかります。
まとめ
他にも多岐にわたってチェックをしていくので本当にしっかりやったら40分くらいかかるかもしれません。
それくらい車から読み取れる情報は多く、実はスピード査定というのはありえないのです。
本当に5分で終わらせるような査定はある意味危険です。
間違いなく何も見ていないので正当な評価額が出ません
しっかり時間をかけてみてくれるところのほうが安心です。
このように、査定士一人をとっても判定基準が変わることもあるので高額査定を出すには出来るだけ多くの買取業者・ディーラーで査定してもらうようにしましょう。