カーディーラー営業は基本的に、1顧客1担当制をとっているので一人のお客さんを一人の営業がずっとお付き合いする形になります。
でもお互い人間同士ですから相性が合う人同士もいれば恐ろしく相性が悪い場合もあります。
そして相性が悪いとお客さんもイライラするし営業マンもイライラしてこれではお互いによくないですね。
営業時代に実際に僕が見てきたことを交えて解説します。
目次
そもそも担当営業は変えられる?
結論から言うと変えられます。
しかしディーラーにおいて担当変更がよく起こるのはディーラー都合による変更です。
例えば担当していた営業が昇進して営業から離れたり、営業が異動になったりして他のスタッフに引き継ぐということがほとんどです。
次に詳しく説明しますがお客様発信の担当変更は実はほとんどありません。
実は担当変更は滅多にない
相性が合わないとか営業が嫌いなどの理由で担当を変更してほしいというのはめったにありません。
そこはお互い大人ですからライトに付き合ってそれなりに折り合いつけている部分もあるからでしょう。
それにお客さんと営業は頻繁に顔をあわせるほどの中でもないので多少嫌なことがあっても担当変更には至らないケースがほとんどです。
多かれ少なかれみなさん不満を抱えていますが、なんとか我慢していると言った状態ですね。
実際にあった担当変更のケース
それでももちろんお客様発信の担当変更は当然あります。
私が実際に見てきたお客様発信の担当変更の実例をご紹介します。
実例①お客さんにメチャクチャ癖がある
これはメチャクチャお客さんに癖があるパターンで、ちょっとしたことですぐに『担当を変えろ!』とすごんでくる人でした。
正直ディーラー側としてもかなり手を焼いていましたが、何度か担当変更するうちにスタッフ全員が一周して『もう手に負えない』という状況になってしまい、店長が対応する羽目に。
しかし店長が対応したことで『自分は特別な待遇を受けている』と思ったのかそれから担当変更の要望は一切無くなりました。
まあ店長はとーーっても気を使って応対していたのでかなり大変そうでしたが。
実例②癖のあるスタッフと相性が悪い
これはディーラーあるあるなのですが、ディーラー営業は結構癖がある人が多いです。
特に一番目立つのがオラオラ系の営業。
オラオラ系の営業と言われても意味わかりませんよね。
でもいるんですよ。
要は親近感を持たせつつ、主導権を握って自分の通しやすくするタイプの営業。
しかしこれは一つの販売手法でもあるので一概には否定できません。
例えばお客さんに『ボディーカラーは何色にしますか?』と聞くよりも『この車は白が人気だから絶対白がオススメ、ほとんどの人が白を選んでる』と言い切ってしまう方が商談も早く終わり、成約率が格段に上がります。
逆に言えば結構売っている営業は『ちょっと言い方はきついけどなんかこの人は信用できる』みたいなタイプが多いです。
しかしこれが合わないお客さんだって当然います。
そしてこの癖があるタイプの営業はお客さんの反発も大きい場合が多いので担当変更となってしまいます。
営業も一辺倒でドSスタイルを貫くよりも相手に応じて変えられる応対ができればいいのですけどね。
でも担当変更は遠慮なく言おう!
上記で説明した通り、基本的にお客さん発信で担当変更が起こる場合は2パターン。
- 自分を『お客様は神様だ!』と異常なほど勘違いしている客
- 癖のある営業マン
このどちらかです。
1はこのサイトで取り上げても解決できませんから2だけ説明します。
あまりにも営業マンとの相性が悪く、付き合っていくのが限界であればディーラー本社、もしくはお店に直接電話してお店なら店長に言いましょう。
営業には直接言うな!店長に言え!
ちなみに営業スタッフ本人に担当変更を申し出るのはあまりお勧めできません。
本人に言っても上司には伝えず隠蔽する場合があります。
店長に自分からその話をするのは分が悪いですからね。
直接店長の耳に入ればまずスタッフと面談をして新たな担当が決まり、新担当から挨拶があるでしょう。
担当変更するデメリット
しかし担当変更はいいことだらけではありません。
少なからずデメリットもあります。
担当変更しても前の営業は同じお店にいるという事
お店に行った時に前の営業がいたんじゃ気まずい事この上ないですね。
でもこれはしょうがない事です。
あなたの希望でその営業を異動させる事まではできません。
新担当が必ず相性がいいとは限らない
これはデメリットという事でもないですが、担当を変えて更に相性が悪かったらもうお店を変えるしかないですね。
担当を全員並べて『君がいい!』みたいなことはディーラーはできないのでこればかりは運です。
まとめ
どの業界でも客は皆多かれ少なかれ担当営業マンに対し不満を持っています。
日本人はあまり波風立てたくないという方がほとんどですから『相性を理由に担当変更』はあまりないのかもしれません。
でもあまりにもひどい営業マンは他の客からも苦情が来て左遷されるのがほとんどなので実はあんまり変な営業マンって淘汰されていくのでそれほどいません。
私が以前働いていた営業所で過去に、あまりにも客に適当なこと言って態度も悪かった営業がいたのですが、さすがにその人は苦情が多すぎて左遷されました。
なのであんまりにも変な営業なら少し経てばいなくなっているかもしれません。
それでも相性に限界を感じたら遠慮なく本社なり店長なりに言いましょう。