2021年に登場した日産渾身の力作である『ノートオーラ』
CMで一目見てもわかるように内装に上質感をもたせた『高級コンパクトカー』に仕上げられていますね。
今までの国産車は『コンパクトカー=安い車』という位置付けでしたが外車・輸入車のいわゆるプレミアムコンパクト(コンパクトカーでも高級)が日本でも受け、国産コンパクトカーにもホットハッチとも言える位置の車を投入するようになってきました。
一昔前にトヨタがブレイドというコンパクトでも3.5リッターもあるパワフルホットハッチを作っていましたが、当時はまだ時代が追いついていなかったようで、正直あまり売れていませんでした。
そんなプレミアムコンパクトの時代が追いついた今、満を持して登場した日産オーラ。
ノートからさらにワイドボディ化してグレードアップしたノートオーラ(AURA)は一体どんな車なのか?
そして気になる値引きはどれぐらいできるのか。
目次
【簡単】日産ノートオーラ(NOTE AURA)はこんな車!
主要諸元:ニッサン 6AA-FE13
サイズ | |
全長 | 4045mm |
全幅 | 1735mm |
全高 | 1525mm |
室内長 | 2030mm |
室内幅 | 1445mm |
室内高 | 1240mm |
ホイールベース | 2580mm |
最低地上高 | 130mm |
ノートが全幅1695mmmで5ナンバーに対し、こちらはプレミアムコンパクトを意識して1735mmとワイドボディ化。全幅の区分から3ナンバーになります。
高さはいわゆる1550mmの立体駐車場にも入るように設計されていますね。
まさに紛れもなくコンパクトカーに分類されます。
ちなみにプラットフォームは欧州車であるルノー・ルーテシアと共通で、それだけで走りの良さが想像できますね。
e-POWERって何?
e-POWERというのは日産が誇る技術で、いわゆるプリウスのような電気モーターとガソリンエンジンを交互または同時に使うハイブリッドとは違い、100%電気モーターで走ります。
しかしその電気をガソリンエンジンを用いて発電するという、例えるなら発電機を積んだ状態の電気自動車ということです。
e-POWERは電気自動車だけどエネルギー源をガソリンにできるという車なのです。
なので加速感やドライブフィーリングのぐっと背中を押されるような力強さは電気自動車そのもの。
もちろんこのノートオーラもパワートレーンはe-POWER。
ガソリンを使った電気自動車なのです。
グレードと価格
2WD
グレード | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
G | 27.2km/L | 2,610,300円 |
G leather edition | 27.2km/L | 2,699,400円 |
NISMO | 23.3km/L | 2,869,900円 |
4WD
グレード | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
G FOUR | 22.7km/L | 2,868,800円 |
G FOUR leather edition | 22.7km/L | 2,957,900円 |
一番安くても2,610,300円からですね。
グレード展開はそこまで広くありません。
Gというグレードだけでそこからさらにシートが革張りになるレザーエディションが用意されている形ですね。
基本的に車のグレードというのはエコノミーグレードも用意しますがノートオーラに関してはノート自体がエコノミーグレードの役割をしているのでそもそもオーラは最上位グレードからスタートしている状態です。
あとは単純にグレードは少ない方が生産効率が向上します。
乗り出し価格は一番安いグレードでも諸費用を入れて値引き込みでギリギリ300万円以内でいけるかいけないかぐらいですね。
オプションをつけたりすれば300万円オーバーになるでしょう。
オプションはパッケージオプション
いわゆるオプションはパッケージオプションで、一つひとつ選ぶのではなく、ある程度まとまったパッケージになっているオプションを選ぶ形です。
裏を返せばいらないオプションがあっても一緒にくっついてくるので少し消費者にとっては無駄感はありますが、これも生産効率を意識したものです。
また、現在はオプションが多すぎるので商談も煩雑なものとなってしまうのでそのためにもパッケージオプションは一役買っています。
トヨタの初代アクアがパッケージオプションを取り入れて現在では一般的なオプション形態となっています。
メーカーオプション
オプション内容 | 価格 |
プロパイロット・ステアリングスイッチ・ワイヤレス充電器・統合型インターフェイス・ナビゲーションシステム・専用車載通信ユニット・BOSEパーソナルプラスサウンドシステム・ETC2.0ユニット・SOSコール | 401,500円 |
ホットプラスパッケージ・クリアビューパッケージ・高濃度不凍液・PTC素子ヒーター | 73,700円(2WD)・22,200円(4WD) |
もうこの40万円のオプションをつけるかつけないかだけの話ですね。
プロパイロットだけ選ぶことができないのは正直なんとかできなかったのかと思います。
日産キックスはプロパイロットが標準装備なのでそれは見習って欲しいところですね。
プロパイロットだけ欲しいという方には少し割高感は否めません。
ちなみにCMでも写っているヘッドレストのBOSEのスピーカーはこのオプションをつけないとつきません。
せっかくノートオーラを買うならこの40万円のオプションは絶対につけるべきだと個人的には思います。
ちなみにディーラーオプションはリセールバリュー(下取り査定額)にはほとんど貢献しませんが、メーカーオプションはリセールバリューに評価されるので後々を考えても決して高いものではないと言えます。
ディーラーオプション
グランドスタイルパッケージという内外装をドレスアップするオプションもパッケージとなっています。
もちろんバラバラでもつけられますが、5点まとめることで少しお得な設定になっています。
セット内容:フィニッシャー色:ダークメタルグレー(マット塗装)、カッパー(マット塗装)の場合
- フロントバンパーフィニッシャー
- リヤバンパーフィニッシャー
- シーケンシャルドアミラーウインカー
- イルミキッキングプレート
- フットウエルランプ
の5点セットが通常合計価格が211,400円ですが、このパッケージだと196,400円(取付費、消費税込み)となり、15000円お得になります。
ノートオーラのスゴイところ!
とにかく静か!静粛性もノートより高くBOSEを最大限楽しめる!
やはりプレミアムカーに求められるのは静粛性。
ノートもフロントフェンダー内に発泡スチロールなどの遮音材を詰めることで静粛性を高くしているが、さらにノートオーラはルーフライニングにも遮音材を詰めたり、ドアの吸音材を拡大し、このクラスでは採用しない様なドアラミネートガラス(遮音ガラス)などをフロントドアガラスに採用することで静粛性をこれでもかというくらいに高めています。
どうしてもイーパワーはピュアな電気自動車ではなくエンジンが回っている音があるのでこれに対処した形ですね。
遮音性などは従来の国産コンパクトカーでは絶対にこだわらないようなところでしたがこれもプレミアムコンパクトの証ですね。
そしてこの驚きの静粛性と相性がいいのがオプションのBOSEサウンドシステム。
静かな室内空間なので最大限にプレミアムサウンドが楽しめますね。
また、このBOSEパーソナルプラスサウンドシステムはヘッドレストにもスピーカーを内蔵しDSPアンプも装備することで、演奏者がどの位置にいるかまでわかるほどのリアルなサウンドに仕上がっています。
全席にゼログラビティシートを採用
人間工学に基づいた日産のゼログラビティシート。
文字通り無重力の様に体にフィットし、長時間のドライブでも疲労軽減に寄与します。
さらにレザーエディションの本革シートの背もたれは日産のフラッグシップカーとして有名なシーマにも採用されるスラブウレタンをベースである振動吸収ウレタンの上に配置。
これによりプレミアムなシートの仕上がりとなっています。
メーターは12.3インチの近未来感溢れる大画面
スピードメーターにはメルセデスベンツなどでおなじみのフルカラー液晶。
しかも12.3インチと大画面で車両状態や燃費はもちろん、いろいろな情報が表示することが可能。
ナビとメーターが並んでいるその姿はさながら近未来の車を感じます。
内装にツイード生地採用は日産の新しい挑戦
ツイード生地を内装に採用するのは前例がなく、これも防汚性などを考えると普段は採用されないものでした。
しかしそこをクリアすることでソファの様な質感からまるでお家のリビングにいるかのようなリラックス感を高めることに寄与しています。
e-POWERの本気の走りを味わうなら4WD
特に走りにこだわりがなければFF車でも全然問題ありませんが、例えば少し走りの良い車からのダウンサイジングなどの乗り換えであれば4WDの方が力不足を感じずに違和感なく、e-POWERの真髄が楽しめそうです。
また、減速時の回生ブレーキがFFだと前輪だけで行うことになるので重力の動きとしては少し前につんのめる(ジャックナイフ気味)になるわけですが、4WDでは前後輪すべてで減速するのでフラットな減速が実現可能に。
しかし4WDの方が燃費は落ちるので経済性を優先させるならばFF車がオススメ。
雪国なら当然ですが4WDにしましょう。
リヤの一文字エンブレムがかっこいい
流れるウインカーだったり、細かいところまでこだわりが随所に見られます。
個人的には後ろのエンブレムが日産マークではなくアルファベットでNISSANと一文字づつエンブレムとして分けてあるのが非常にかっこいいと感じます。
ノートオーラ ニスモはさらにすごい!
日産のスポーツチューンが施された車『ニスモ』
ノートオーラにもニスモが用意されています。
しかもかなりの作り込みでノートオーラをチューンしたというよりは、もはや別の車と言っていいほどの差をつけています。
では具体的にどれぐらいすごいのか。
ニスモのエコモードはオーラのスポーツモード!?
そうです。
オーラで用意されているスポーツモードはニスモではエコモードなのです。
もうこれだけで恐ろしいですよね。
ここからさらにニスモはノーマルモードとニスモモードがあります。
ニスモモードはGを感じるとんでもない加速力と伸びやかさを実現。
電気ならではの自在なチューニングを楽しめます。
ニスモ専用の内装がかっこいい!
内装にはレッドステッチを施し、ハンドルもアルカンターラ本革ステアリング(レッドセンターマーク入り)や液晶メーターも赤いパワーメーターにし、シートベルトは日産車初の大胆にレッドとレーシーな世界を演出。
さらにオプションでレカロ製のスポーツシートも選択できる。
そのほかにも加飾パネルなどはカーボン調だったり、ニスモの刺繍やロゴが散りばめられていて、一目でスポーツカーとわかる仕上がりだ。
外装はシャシー、サス全てが専用チューン
サスペンションはニスモ専用品を装備し(20mmローダウンで低重心化)、リヤショックアブソーバーはモノチューブ式と高応答なものを採用。
さらに前面のエアロにより空力性能がCL値がオーラは0.11からニスモは0.03まで低減。(CD値はオーラ同様0.30)
リヤのセンターフォグはもはや完全にレースカーのそれである。
ホイールはオーラと同じ17インチアルミホイールだが、オーラは6.5Jに対しニスモは7Jとワイド化。
タイヤもオーラはブリジストンのトランザT005に対してニスモはミシュランのパイロットスポーツ4と細部までぬかりない。
ニスモのコンセプトである『より速く、気持ちよく、安心して走れるクルマ』に忠実に則って仕上げられている。
オススメのグレードとオプションは?
オススメのグレードはGレザーエディションにプロパイロットパッケージのオプションですね。
やはり8万9100円で本革シートにアップできるのは決して高くない設定。
さらにレザーエディションになると内装色にエアリーグレーが選べる様になる上、後席に2本文のドリンクホルダー付きリヤセンターアームレストが追加される。
オプションに関してはやはりプロパイロットとBOSEサウンドシステム、その他諸々マシマシのオプションなのでオーラを存分に楽しむなら絶対に選んでおきたいオプションです。
また、このオプションがあるかないかで今後のリセールバリューがかなり期待できます。
ノートオーラの納期は?
気になる日産ノートオーラの納期ですが、私が確認したところでは3ヶ月〜とのことでした。
しかし早く買わなければどんどん伸びてしまうので早めに押さえておきたいところです。
日産オーラの評価・評判は?
今回は当サイトに寄せられる声や各種SNS等の情報をリサーチして、ノートオーラの満足している点と不満な点にまとめてみました。
満足な点
- このクラスではかなり加速が良い
- コンパクトクラス屈指で静粛性が高い、雨音も気にならない
- 先進的なメーターパネルがかっこいい
- 軽快なハンドリング
不満な点
- 高級車らしく左右独立エアコンを搭載して欲しかった
- 少しサスペンションが固く感じる?
- プロパイロットと他のオプションの抱き合わせをやめて欲しい
- グローブボックスが狭くて車検証を入れただけで終わる
などでした。
まあサスペンションやスピーカーの音質などは好みの問題ですから一概に良し悪しは語れません。
ここでは一部の声をご紹介しました!
ノートオーラの値引き商談シナリオ!
値引き目標 | 15万円〜20万円 |
競合車 | MAZDA3 |
商談回数 | 2回 |
商談難易度 | 普通〜難しい |
値引き目標は15万円を合格ラインとし、20万円が出れば万々歳です。
1回目:日産での商談トーク例
ポイント
ここでの重要なポイントは商談を2回に分けることで、次の来店時は営業も買って欲しいので値引きを出してくることが多いです。
そして競合がいることが営業に伝わることがポイント。
もし余裕があればマツダで見積書をもらうことができると本気度が伝わりなおグッド。
あくまでマツダは競合がいると匂わせることと1回目の商談の断り文句に使うだけですから。
2回目:日産での商談トーク例
ポイント
もちろん実際の商談はこんなにうまくいきませんが、ここでのポイントは、とにかくこっちは高い額から値引きを提示していくことと、『即決』というワードをしっかり使っていくことです。
ディーラー営業は値引きを出してそのまま逃げられることを一番嫌います。
『即決』というワードを使ってくれると実は値引きが出しやすいのです。
なので2回目の商談は完全にこちらも決めるつもりで『目標値引き額なら即決』とはっきり言っていきましょう。
『即決』は魔法の値引きワードです。
こんな営業トークが出てきたら要注意!
ちなみに営業スタッフから以下の質問が出てきたら要注意。
実は裏にはこんな意味があります。
『私は駆け引きが嫌いなんで一発で値引きを全て出すので判断してください』
これは120%嘘です。
もはや営業として入社したら1年生に最初に教えられる営業トークといっていいぐらい嘘です。
これを信じて鵜呑みにするほどお人好しでは値引きはできません。
当然ですが彼ら営業スタッフは値引きを最小限抑えて売ることが仕事です。
なので最初から限界値引きは出るわけがありません。
車の商談で値引きが大きくなるというのは2回目に持ち越して、さらに時間をかけることで店長がしびれを切らして諦めて大きな値引きが出るというのが黄金パターンです。
もちろんこの営業トークの対処としては『この値引きでは買えません』と伝えれば上司に相談するなりして商談をあちらから終わらせることはないのでそこから商談を長引かせましょう。
『いつ頃までに契約したいとお考えですか?』
これはあなたの本気度を伺っています。
つまりこの質問で『半年以内くらいには〜』なんてヌルいことを答えてしまっては相手にされず値引きは絶対に出ません。
『今月中には』など近々で決めたいことをアピールすることで値引きは出やすいです。
『実はついさっきキャンセル車が出てそれだったらお値引きが大きく出せるんですが。。』
これは悪い質問ではありませんが、意図としてはこうです。
まずキャンセル車は嘘の可能性が高いです。
裏側を解説すると、ディーラーにはメーカーから販売目標が課せられているのでそれを達成するためにまず売れ筋のグレードとカラーの車をメーカーから仮で購入しています。
つまり売らなければいけない在庫車みたいなものがディーラーには常に一定数存在します。
しかしこのいわゆる推販車(推進販売の略に)関しては値引きが完全なオーダー車よりも大きいのも事実。
なのでこの質問が来たら逆に『キャンセル車なんだから転売して儲かるくらい大きな値引きじゃないと買えないよ』ぐらいのことを言って値引きが大きく出せるチャンスです。
また、最初からこちらから『推販車ありますか?』とアプローチをかけてみても面白いかもしれません。
魔法の値引きワード『即決』を使って限界値引きを引き出す!
前述しましたが『〇〇円引いてくれたら即決します』というお客さんに営業は非常に弱いです。
結局安心して値引きが出せるんですよね。
もちろんこのワードは本当に購入する日だけに使えるワードですがかなりの威力があります。
逆に言えば目標額でなければ買わなくていいわけですからね。
もちろん上記のトーク例で例えば15万円値引きできなくて12万円値引きプラス3万円分のコーティングサービスでも妥協する必要もあります。
車自体に商品力がある故に、値引きは相当厳しいはずなのできちんと商談を分けて時間をかけて値引きをひねり出す必要があります。